「あきらめ」からの復活

今日は,激務に追われる一日.

 

午前中は事務作業.午後は情報収集をして,夕方から小田Tとディスカッション.理論武装虚しく鎧の隙間からぼっこぼこに言われ,心身共に疲労困憊な状態でした.

 

夜になり,周りの研究室も次々と消灯しはじめるとより一層テンションが下がり,

 

「今日はもうええわ.帰ろう」 と今日の研究作業はあきらめ(放棄し),

 

「ふん.ブログも更新しねーよこんちくしょう」

 

なんて若干やさぐれながらコップを洗っていると,「ノサッノサッ」と何かが階段を上がってくる音.

 

何と,同室で研究している橋爪先生(既婚者子持ち)が熊のような巨体を揺らしながら研究室に向かってくるではありませんか.

 

僕 「孝夫さん,どうしたん?」

 

と言うと

 

橋爪先生 「いや,ちょっと研究進めようと思って」

 

とボソり.

 

僕 「・・・・・・」

 

その瞬間,何故かこれまでの疲労感ややさぐれ感が一気に吹き飛び,再びパソコンのスイッチをONしている自分がいました.

 

橋爪先生は決しておしゃべりではなく,ましてや松岡修造さんみたいに熱血兄さんでもなく,どちらかと言うと喜怒哀楽をほとんど表情で見せない気のいい大人しい歴史好きな兄さんです.

しかし,今日は,完全に彼の研究に対する「姿勢」が僕に伝染し,「あきらめ」から復活させてくれたのです.

 

「おお,人のメンタルってのは,こんなに一気に変わるものなのか」

 

自分で自分の変化に驚いてしまいました.だって全然身体しんどくないんですもん.リポビタン○とか飲んでないのに.

 

人は,他者との相互作用の中で学習をします.

他者の存在が,モチベーションの向上につながる事も当ったり前のクラッカーですよね.

 

でも,僕はそれが分かっていながらも,勉強を「あきらめた」状況を打開しようともせず,スススと何食わぬ顔をして研究室を脱出しようとしていたのです.つまり,他者の存在の効用を自覚しながらも自分の生活でそれを活用することができていなかったのです.いやはや,恐るべき怠惰な自分.

 

これからは,自然に身体が疲労する流れに従うだけでなく,他者やツールの手を借りながらもう少し踏ん張っていきたいと思います.

 

橋爪先生に感謝.

 

ちゃんちゃん.

何故か華を咥えて本を読む
pic1. 孝夫さん
何故か準備体操は腹筋ころころ
pic2. 準備体操