「最悪な状況」を考えないようにする

人間は,なるべく「最悪な状況」を考えないようにする生き物なんじゃないか.

 

そう思うことがあります.

 

事故を起こしたらどうしよう.

家族が亡くなったらどうしよう.

地震が起ったらどうしよう.

 

いわゆる「リスク」は際限なく存在しますので,「最悪な状況」ばかり考えていても暗くなってしまいます.

 

人間が自然とそれを「考えないようにする」というのはある意味理にかなった性質だと思います.

 

ただ,最近自分の生活を振り返ってみて感じる事は

 

「最悪な状況を考えないようにする」と同時に,

 

「今できる事」も忘れがちになっているということです.

 

僕の例で言うならば,家族との時間がそれです.

幸いなことに,家族は健康を維持してくれています.

90歳になった祖母も,体調の波はありますが,元気でいてくれています.

一昨日も,電話をして祖母が元気であることを確認したら,それで安心してしまいました.

 

ただ,「それで十分なのか?」と自問してみると,

 

「いや,十分ではない」と答える自分がいます.

 

人の命は有限です.

いつか必ず,誰が何と言おうとも,「死」は訪れます.

 

僕は,「祖母の死(最悪の状況)」がいつか必ず来る事を分かっていつつも,

「電話で話したら元気であることを確認できた」という簡単な行為だけで安心してしまい,思考を止めていました.

 

思えば,これをいつも繰り返しており,帰阪した際にも祖母と向き合う時間を十分にとっていなかった自分がいます.

 

これは,完全に「後から後悔する」パターンな気がします.

 

「最悪な状況が起るなんて誰にでもある事やねん.でも,.だからって,思考を止めてるんちゃう?最悪な状況になる前に,できる事っていっぱいあるんちゃうの?」

 

なんだか,深く反省しました.

 

新年度になるまでに,家族に会いにいきたいと思います.