「大学で勉強した事って社会人になってから活きない」
卒業して社会人になった人からよく聞く言葉です.しかも頻繁に.
こういう言葉を聞くと,「そもそも活かす気で勉強してましたか?」
と逆に問いたくなります.
活かす気があって勉強したのにそれが活きないのだとすると,それは勉強の仕方に問題があった気がします.
今や,大学進学は「入って当たり前」のような状態です.トロウ先生という偉い研究者は,大学教育は「マス(大衆化)」段階を超えて,「ユニバーサル段階」に突入したと仰っています.
人間は,「当たり前」な状態になると,特に意識しなくなります(そりゃ当たり前ですね笑).
「とりあえず進学するか」
とか
「まー大卒はしとかないとね」
なんて感じの動機で大学に入学して,何となく授業を受けていたら,そりゃ勉強した内容が社会生活で活きないのは当たり前ですよね.だってそもそも活かそうと思って勉強してるんじゃなくて,何となく勉強してるわけですから.
「何となくボール蹴ってたら俺Jリーガーになっちゃったよ」
なんてプロスポーツの世界が甘くないように,
一般企業の世界だってそんなに甘くありまへん.
そりゃあなた社会人なめすぎでしょ.と言いたくなります.
「自分は何のために勉強するのか」を意識しないで勉強しても,僕はあまり身にならないと思っています.ましてや,そんな状態でいくら専門的な事を勉強してもそれを活かすことができるはずありません.
大切な事は,自分は何故それを勉強していて,結果的に何に活きる(活かしたい)のかを常に問い続けることだと思います.
そしてそれは,学生生活だけでなく,社会人になっても同じ事です.
あなたはそれを,「活かすつもり」でやっていますか?