学校を変えていくような活動が展開できる先生.そういった先生は,単に「学び続ける」だけでなく,学びつつ他者とともに組織を変えていける人材であり,それをInnovativeな先生と最近は考えています.
日本の教師教育研究において,授業研究や研究授業を通して自らの授業や教師としてのパーソナリティーを研鑽していく行為は様々な観点から研究されてきました.それらの一つとして最近自分が興味を持っているのは
「Innovative」な先生は,どのようにして誕生するのか?
です.
学び続ける先生に比べ,Innovativeな先生になれる数は少ないように感じます.
私が教師として現場で働いていた期間,研究者として現場に関わってきた経験は短いものですが,それを差し引いたとしてもそれほどInnovativeな先生は多くないように思います.
「そもそもInnovativeとは何なのか」というのも重要な問いです.
今は,複線径路等至性アプローチを使って「学校を変える活動に能動的に参加する」をInnovativeな先生の辿る一つの等至点として設定し,調査を進めています.昨日は某私立高校の先生を対象に調査を実施させていただき,明日もその研究で県立高校にお邪魔します.
初期調査の結果は9月にイギリスで開催されるWALS2016で発表します.
ずいぶんとデータも蓄積されてきました.
やりながら,うっすらと見えてきた気がしています.
最終的にまとまった結果は秋にはJSETに投稿する予定です.
この時期,収集したデータをまとめ,論文としてまとめる作業が多くなってきました.
一本一本,丁寧にいきたいもんです.