研究室に遅くまで残る日は,生協で夕食を食べます.
すると,大概授業を受けている学生や受けていた学生に会います.
今日は4月から大学院に進学した男子学生に会いました.どうやら,研究を頑張っているようです.
TeachingからLearningへの変換とよく言いますが,学力の3要素(知識・技能,思考力・判断力,表現力等,主体的に学ぶ態度)の習得が授業の中だけで完結してしまうとあまり意味がありません.
むしろ,授業での学びをきっかけに,どれだけ能動的に学びを拡張していけるのかが問われています.
学校で修得した学力をテストのためだけに使用し,学校教育の授業が終わってしまったとたんに学ぶ事を辞めてしまうのは,とてももったいない気がします.
授業には,単位との交換価値しかないのか.
そんな事はないと思います.
我々教授者側は,授業にアクティブラーニング型学習の要素を取り入れるだけでなく,学生が「学び続けたくなる」ような工夫もする必要があるのだと思います.
そういった教授者側の行為にって生まれた能動性は,はたして本当の能動性なのかという突っ込みもわからない事もありませんが,でもやっぱり人は他者との相互作用の中で大いに刺激を受け,学ぶ事が頻繁にあると思います.教授者は,強制してやらせるのではなく,その「学びへの誘い役」なのかもしれません.
「学び続ける力」とは何かを探求するために,私自身もこれから学び続けていきます.