「相対評価」や「目標に準拠した評価」といった言葉を初めて聞いたのは,2002年に受けていた教職課程の授業だった気がします.確か水越先生か黒上先生.もうずいぶん昔の話になりますね.
相対評価は受験のシステムそのもので,いいじゃないか.それに客観的だ.
絶対評価は教師の主観でしかない
いやいや
それでは,「学習目標を達成したかどうか」が忘れ去られている
nの数が少ない学校になったら使えないじゃないか
そんな議論を学生同士でした覚えがあります.指導要録で相対評価から目標に準拠した評価に切り替わったのが2001年なので(確か第二次世界大戦後初),非常にタイムリーな話題だったようです.
目標に準拠した評価を実現するという流れの中で,ポートフォリオやルーブリックというキーワードも必然的に出てきました.幸運な時に,当時学校ボランティアで入っていた情報の授業で「プロジェクト学習をやる!」というプロジェクトに参加しており,そこでああでもない,こうでもないと言いながら観点・規準,基準について現場の先生と試行錯誤をしました.ポートフォリオは「あゆみ」というワークシートを作って学年単位で実施しました.全然生徒が書いてくれないのを知って,ショックを受けたのを覚えています.どんな項目を設定すれば,省察を促すことができるのか.全然アカデミックな観点は十分に持ち込めませんでしたが,学部生なりに皆で完成度の高いものを目指していました.
今思えば,そんなバックグラウンドがあったから,今,大学の業務でルーブリックやポートフォリオの話が出てきても,それほど新規性を感じず(いい意味で)取り組めているような気がします.
高校と大学では校種が違うので,全て同じようにできる訳ではありませんが,それでも日常的に使ってきたものなので,その必要性は十分自覚できています.
さてさて,ルーブリックもポートフォリオも,これから大学教育にとっては重要なキーワードになりそうです.
15年前にやってきたことと,今は無事繋がっています.
今やっている事が,発展してさらに15年後に繋がっている事を夢見て,明日も頑張ろうと思います.