2015年
1月
26日
月
今日は講義の後,質問をしにきた学生が期末考査対策が難しくて大変だという話の流れで
「この授業は色々考えさせられるので大学の授業を受けている感じがする」
と言ってくれた.
素直に嬉しかったですね.教養の授業ですが,大学の授業としてやる以上はアカデミックな内容を扱って,少しでも認知活動を刺激してほしいと思っています.
社会に出たら何に役立つとか,〜力育成とかそういうのももちろん大事なんですが,教育活動の基本って「〜について学ぶ楽しさを知ってほしい」だと思うんですよね.だから,社会に出た後役にたつ技術とか〜力ってのを意識しすぎると,本来,自分が研究者として学生に考えて欲しいと思ってる事からずれていってしまう事があると思うんです.ま,大学教育も厳しいご時世の中でアウトカムの明示化を求められてるので,悠長な事は言ってられないんですが.
何にしても今日はちょこっと嬉しかったですね.はい.
2015年
1月
25日
日
めちゃくちゃ忙しい1月を過ごしています.
査読に出す論文の原稿,紀要に出す原稿,出版関係の原稿,授業,プロジェクトの運営協議会,そしてGPの中間報告書.
金曜日は,久しぶりに夜中の2時まで研究室にいました.橋爪さんは4時までいたらしいが...笑
終末も仕事で休み無しですがとりあえず今週を切り抜けると少しだけ楽になるので,頑張ります.
で,でも今月は学びがいのある事に取り組めている月で,とてもとても充実しています.
ではさようなら.
2014年
1月
29日
水
「活動に埋没しすぎてしまう」
というのが学生時代,特に学部生時代の反省点です.
「情報」の授業を高校に行って教えるボランティア活動に熱中し,教材を作ったり授業をしたり.仲間や高校の先生たち,生徒たちとのやり取りが楽しくて楽しくて仕方なくて.夜遅くまで会議をして,時には大学に泊まりこんだりもしていました.
まさしく,「目の前のやるべき事」に埋もれ深く沈んでしまい,毎日をやりきる事で精いっぱいでした.
今から思えば,とても勿体ない事をしたなと思っています.
活動はやれば必ず課題が出ます.そこでの課題は,現場の視点にたって解決をする事もできますが,現場外の視点に立ち,似たような事例や関連するデータ,研究知見を用いる事であっさり課題が解決されたり,新しい糸口が生まれたりします.
自分たちの活動が世の中の類似する活動との相対的な比較の中でどの位置にいるのか.どこは評価できてどこはできないのか.「社会の中にある自分達の活動」.そういう視点から活動を捉えることで,ぐっと活動自体のレベルも上がったと思います.
現在,山形大学にも僕が所属していたような学生の自主的活動組織は多数あります.そして,教員の立場で学生たちと接していると,自分と同じような状況に陥っているケースをよく見ます.夢中になってできる活動が,きっと楽しくて楽しくて仕方ないのだと思います.
彼ら彼女らに活動について意見を求められた時,僕はなるべく学生たちの「勉強不足」をシビアに指摘するようにしています(まぁ,「勉強不足」というのは自戒も込めているのですが笑).
活動に熱中するのは,自主的活動であるのだから当たり前の話です.
問題は,その中でいかに活動の質を高め,自分自身がその過程で成長していくかだと思います.
単に目の前のことだけを考え,勉強をせず活動をしているだけでは,大した成長は見込めないと思っています.
たった4年間しかない大学生活.なるべく沢山の事を学ぶことができるよう,正課だけでなく正課外でも刺激を与えれるような接し方をしていきたいと思っています.
ちゃんちゃん.
2014年
1月
28日
火
今日の夜は,2014年度に開講するシラバスを書いています.
小学生~高校生の間,授業が好きではなかった僕ですが,今は授業をするのが好きです.なので,かなり真面目に書いています.どうせやるなら,沢山の学生さんに受講してもらいたいという気持ちがあるのです.
高校の教師をしている時は,週に平均して18コマは授業をしていました.
もう,授業というのは「日常」そのものです.そして,授業を何度も繰り替えしているとだんだん慣れてきて,説明することに注意を向けるのではなくて生徒の様子をモニタリングすることに意識をもっていくという術を覚えるわけです.
これがまた楽しい.
「お,今日はクラスの雰囲気がへんだぞ」
「あ,あいつ何か企んでるね~.へっへーん」
「しまった...ぜってー今のわかってくれてない.」
「あ,携帯触ってるやん.ばればれやん.どうしようかなー,何回目の注意で取りあげようかな~」
という感じ.板書している間も耳をダンボにして,後ろで起こっている事に注意を払っているのです.
で,話が脱線しましたが
というわけで僕はどちらかいうとコンスタントに授業をして,学生さんとコミュニケーションを取っていたいタイプです.特に若造でペーペーの時期はそれがきっかけで予習や復習にかなりのエネルギーを費やすので,成長する良い機会だと思います.
今書いているのは,なかなかタフだけど,自分がワクワクする授業です.まだシラバス公開していませんので詳しいことは書きませんが,他大学さんと同日時に授業を行い,毎週ICTを使って連携しながらプロジェクトを進めていきます.交流学習は何度か経験した事がありますが,こういう形は初めてです.
授業というのは教員が楽しんでいなければ,学生さんも楽しんでくれないような気がします.もちろん,教師が意図したとおりにそっくりそのまま学習してくれるわけではないのですが,扱う内容に対する魅力を教師自身が感じていなければ,退屈な授業になるでしょう.
責任をもって,楽しみながら楽しませる授業をできるよう勉強します!
2014年
1月
27日
月
今日は,激務に追われる一日.
午前中は事務作業.午後は情報収集をして,夕方から小田Tとディスカッション.理論武装虚しく鎧の隙間からぼっこぼこに言われ,心身共に疲労困憊な状態でした.
夜になり,周りの研究室も次々と消灯しはじめるとより一層テンションが下がり,
「今日はもうええわ.帰ろう」 と今日の研究作業はあきらめ(放棄し),
「ふん.ブログも更新しねーよこんちくしょう」
なんて若干やさぐれながらコップを洗っていると,「ノサッノサッ」と何かが階段を上がってくる音.
何と,同室で研究している橋爪先生(既婚者子持ち)が熊のような巨体を揺らしながら研究室に向かってくるではありませんか.
僕 「孝夫さん,どうしたん?」
と言うと
橋爪先生 「いや,ちょっと研究進めようと思って」
とボソり.
僕 「・・・・・・」
その瞬間,何故かこれまでの疲労感ややさぐれ感が一気に吹き飛び,再びパソコンのスイッチをONしている自分がいました.
橋爪先生は決しておしゃべりではなく,ましてや松岡修造さんみたいに熱血兄さんでもなく,どちらかと言うと喜怒哀楽をほとんど表情で見せない気のいい大人しい歴史好きな兄さんです.
しかし,今日は,完全に彼の研究に対する「姿勢」が僕に伝染し,「あきらめ」から復活させてくれたのです.
「おお,人のメンタルってのは,こんなに一気に変わるものなのか」
自分で自分の変化に驚いてしまいました.だって全然身体しんどくないんですもん.リポビタン○とか飲んでないのに.
人は,他者との相互作用の中で学習をします.
他者の存在が,モチベーションの向上につながる事も当ったり前のクラッカーですよね.
でも,僕はそれが分かっていながらも,勉強を「あきらめた」状況を打開しようともせず,スススと何食わぬ顔をして研究室を脱出しようとしていたのです.つまり,他者の存在の効用を自覚しながらも自分の生活でそれを活用することができていなかったのです.いやはや,恐るべき怠惰な自分.
これからは,自然に身体が疲労する流れに従うだけでなく,他者やツールの手を借りながらもう少し踏ん張っていきたいと思います.
橋爪先生に感謝.
ちゃんちゃん.
2014年
1月
25日
土
今日は,大学間連携共同教育推進事業「東日本広域圏の大学間連携による教育の質保証・向上システムの構築」(通称,”つばさプロジェクト”)のシンポジウム@キャンパスイノベーションセンター東京に参加してきました.
僕の役割は懇親会の司会進行だけだったので,シンポジウムの発表内容に集中することができました.
日本女子大学のSAKU LAB♡や「ICT活用とプロジェクト演習」,面白いですね.
SAKU LAB♡は,大学から正式に助成を受け,様々な社会活動に取り組んでいます.そして,そういった取り組みを支援するために,「ICT活用とプロジェクト演習」の授業があります.
今回,特に日本女子大の発表を聞いて感じた事は,大地連携型の活動(サービスラーニングなど)のOUTCOMEは,どの「地域」で「誰が」活動に取り組むのかに大きく左右されるという事です.
山形大学でも「フィールドワーク共生の森もがみ」で大地連携型の正課授業を展開していますが,私が今調査している途中経過を見る限り,日本女子大の事例とはずいぶん異なる影響を地域に与えているように思います(この調査結果は,年度内に査読論文として投稿する予定です).
サービスラーニングの効果とは!?
アクティブラーニングをすればどのような力が伸びるのか!?
そういった,シンプルな答えを人は求めがちですが,そのような答えでは,そこで起こっている事象はうまく説明する事が難しそうですね...
そのへん,研究者としてこれからも追求していきたいと思います.
参考までに,リンクです.
日本女子大学SAKU LAB♡
http://mcn-www.jwu.ac.jp/~sakulabo/
山形大学「フィールドワーク共生の森もがみ」
http://www.yamagata-u.ac.jp/gakumu/yam/mogami/index.html
2014年
1月
23日
木
幼少期,あまり勉強を真面目にしていなかった僕ですが,「人との関わり合い」には恵まれていました.
少人数制の学校には,多くの尊敬できる人たちがいました.
この動画でバブルリングを出しているK君もその一人です.
チェコ人と日本人のハーフであるk君は,日常生活を過ごす中で発想が奇抜でした.
狭く閉ざされた学校文化の中で,「K君は何かやってくれる!」そう思わせてくれました.
真似ができるほど僕は器用な人間ではありませんが,「魅力的になる」事が,他者に大きな影響を与え,Inspireするのだという事に気づかせてくれました.
大学教育は,とても個人的です.学問を追及しに,一人ひとりが興味関心に基づいた自律的勉強をします.しかし,個人で自律的に学習する事と同じ位,他者との関わり合いを通じて学ぶことも大事だと僕は考えます.そこには,本や動画だけでは伝えることのできない,「生」の衝撃や刺激が待っています.
人との出会いや,関わり合いが成長に繋がる.
大学教員として,なるべくそういった場面を授業の中でも作っていきたいと考えています.
2014年
1月
22日
水
今書いている論文,考察の部分で迷走しています.
まだ時間がかかりそうな感じです.
いつも学生には,
「それが成長に繋がるんだよ」
とか偉そうに言っておきながら,自分の事となると,
「ほんまにいけるんかいな」と不安になったりもします.
今日は,ちょっと気分転換にプールで泳ぐ時間を長めにして,頭をリフレッシュしてきました.
論文を書いていると時には苦しくなるが,査読に出して,通った時の喜びを考えると,頑張らずにはいられません.明日も,勉強あるのみ.
写真は,学生時代に撮った後輩の姿.論文と戦い,迷走してます笑
2014年
1月
19日
日
12月に入ってぐっと気温が下がってからも,特に厳しい「雪」攻撃はありませんでした.
昨日も,夕方までは全くと言っていいほど,山形市に雪はありませんでした.美容室にいった時も,美容師さんと「何やかんや言うて,山形の雪ってこんなもんですか~はっはっは~」何て言っていました...が,ついに雪の逆襲到来.
今日起きたら雪だらけでした.これくらいの雪ならまだ運転も楽ですが,ここから凍って,さらに積もってを繰り返し....
冬季も残り2か月程度.頑張って乗り越えたいもんです.
2014年
1月
14日
火
「そして誰もいなくなった」.アガサ・クリスティーが書いた推理小説ですね.幼いころに読みました.この内容には直接関係はないのですが,人口問題について.
「約115万人」
これは,山形県社会的移動人口調査結果報告書によって報告された2012年10月1日時点で山形県に住む人口の数です.(http://www.pref.yamagata.jp/ou/kikakushinko/020052/tokei/jinko_H23nenpo.html)
「約84万人」
これは,国立社会保障.人口問題研究所の将来推計人口・世帯数の調査によって出された2040年時点で山形県に住んでいるであろう人口の推計です.
(http://www.ipss.go.jp/ppshicyoson/j/shicyoson13/2gaiyo_hyo/gaiyo.asp)
人口減少により,過疎化はより一層進みます.
これまで,日本では1970年以降,過疎法を中心に過疎対策が行われてきました.
↓
過疎対策緊急措置法
過疎地域振興特別措置法
過疎地域活性化特別措置法
過疎地域自立促進特別措置法
過疎地域自立促進特別措置法(延長法)
どれもこれも似たような名前ですが,結果として人口減少にうまく対処することができていないのは,明らかだと思います.
恥ずかしながら,2013年春に山形大学に赴任するまで僕は大阪に住んでいたため,人口減少の深刻さを自分自身の問題として実感することができていませんでせした.
「人口問題を解決することは重要だ」
そんな事はもちろん分かっていましたし,人口推移を知らなかったわけでもありません.でも,具体的にそれが人間の生活環境だけでなく,人間そのものにどのような影響を与えるのか,理解していませんでした.
山形大学で「フィールドワーク共生の森もがみ(http://www.yamagata-u.ac.jp/gakumu/yam/about/index.html)」に携わるようになってから,過疎化した地域に住む人々の苦悩や毎日との戦いを,「物語(narrative)」として聞かせて頂く事が多くあります.個別具体的なエピソードと共に語られる物語は,先行研究で知った事をよりAuthentic(真正)な課題へと変えてくれました.
我々が,社会問題を認知する方法はたくさんあります.マスメディアを媒介することもありますし,直接現地を訪問する方法もあります.
人がもつ固有の「物語」を聞くという行為は,時として社会問題を鮮明に伝えてくれます.ツアーで問題のある地域を見る事もとても大事な事なのですが,「物語」を聞くこともとても有効な手段だと思います.もちろんそのためには人間関係もある程度必要になりますし,時間も必要になるでしょう.
しかし,社会問題はそもそも簡単に理解・解決できるものでもありません.じっくりと時間をかけて「物語」に耳を傾ける.
そういったことから始めることも,大切なのかもしれません.
いつか,「そして誰もいなくなった」な状態にならないためにも,是非我々が考えていくべき問題だと思います.
2014年
1月
13日
月
第92回全国高校サッカー選手権大会の決勝が行われた.4166校の頂点は富山第一高校.前半から素晴らしいポゼションを見せていたが,崩す場面が若干雑で,フィニッシュまでもっていけていなかった.しかし,後半の度重なる左サイドからの攻撃は落ち着いていて,丁寧につないで,素晴らしいものだった.
高校生の頑張る姿はとても励みになる.が,今の自分にはどちらかというとACミランに入団した本田圭佑選手の言葉がより大きな励みとなっている.
プレッシャーがあろうとも,自ら目の前にある10番というユニフォームを選択した姿はすごい.もちろん自信があるからそういう行動をとれるのだろうけれども,それでも強い精神力には驚く.
人は,それぞれの状況の中で大小の差はあるだろうが,必ずプレッシャーを受けている.僕も今,まだ先が見えない状況の中でプレッシャーがある.
本田選手の言葉は,自分も頑張ろうという気持ちにさせてくれる.
2014年
1月
12日
日
www.jtokito.netのドメインをゲットしました.時任という苗字はあまり聞かないが,そのうち無くなる気がしたので思い切って購入.この方が覚えやすいよね.
Webを作るのは本当に久しぶり.2000年に大学へ入学した時に興味を持って,ホームページビルダーとかDream Weaverとか使って作ってたね.あの時はhtmlで作ってffftpでアップしてやっていたので超面倒くさかったが,これほどまで便利になるとはね~.
当時は,「二言三言日記」とか「じゅんぱい堂」とか変な名前つけていましたが,ちょっと今の立場では使いにくい.悩んだ末の,"Dobrý den".え?まだ変って?まー本人が納得してるしいいんですよ笑 インパクトあるでしょ?
今日はもう少しだけ分析作業をして,夜はフットサルします.