2017年
9月
29日
金
10月20日のEdu-Lab「質的データを用いた研究論文作成に向けて」(リンク)ですが,もう満員御礼だそうです.すごいですね.さすが森先生と村上先生.
日本教育工学会では,定量的研究が主流で,定性的データを質的研究手法を使って分析している論文は3割もありません.個人的には定量的研究も定性的研究もどちらも好きなので,必要に応じて選んでいます.
量的研究と質的研究,1文字しか違いませんが,研究をしていて一番緊張するタイミングは全然違うなと思います(当たり前...).
量的研究は,最後のポチッを押したときが一番緊張するときで,結果を見て係数と有意確率さえ確認できればあとはもうリラックスする事ができます.何なら,「じゃ,今日はもうこれでいいや」と気楽にゴーホームできます.仮説は支持されたのか,棄却されたのか.基本的にはどちらかなので,その先の考察についても道筋が立てやすいのです.
ところがどっこい
質的研究は,データ収集の段階から緊張感が生まれます.データ収集をしている段階で,「これでいいのか?」という不安が過ぎります.
特に,どっと疲れるのがデータを分析・考察するときです.全然ポチっと押しただけで済みません.延々と悩み続け,悩み続け,悩み続け,それでも何も出てこない事多々あり.これが辛いんですよね.
そんな苦労をして出た考察でも,査読者様に「意味がわからない」と言われてドンガラガッシャンになった日には,膝から崩れおちてしまいそうな気分.
でも,実はこの「意味がわからない」というのは分析結果の妥当性,信頼性,そして表現の了解性にかかわる重要な部分なんですよね.
結局,自分が「解釈」をする以上,そこにはどうしても自分の思考癖が反映されがちになってしまいます.そのため,関係のない第三者からしてみると,「意味わからん」と読めてしまう事もあるのだと思います.
20日は,「質的分析結果の妥当性をどう担保するのか」というテーマで話題提供させて頂きます.
福島での演習授業もありますし,ハードワークな10月になりそうですが,頑張ります.
2017年
9月
28日
木
研究室に遅くまで残る日は,生協で夕食を食べます.
すると,大概授業を受けている学生や受けていた学生に会います.
今日は4月から大学院に進学した男子学生に会いました.どうやら,研究を頑張っているようです.
TeachingからLearningへの変換とよく言いますが,学力の3要素(知識・技能,思考力・判断力,表現力等,主体的に学ぶ態度)の習得が授業の中だけで完結してしまうとあまり意味がありません.
むしろ,授業での学びをきっかけに,どれだけ能動的に学びを拡張していけるのかが問われています.
学校で修得した学力をテストのためだけに使用し,学校教育の授業が終わってしまったとたんに学ぶ事を辞めてしまうのは,とてももったいない気がします.
授業には,単位との交換価値しかないのか.
そんな事はないと思います.
我々教授者側は,授業にアクティブラーニング型学習の要素を取り入れるだけでなく,学生が「学び続けたくなる」ような工夫もする必要があるのだと思います.
そういった教授者側の行為にって生まれた能動性は,はたして本当の能動性なのかという突っ込みもわからない事もありませんが,でもやっぱり人は他者との相互作用の中で大いに刺激を受け,学ぶ事が頻繁にあると思います.教授者は,強制してやらせるのではなく,その「学びへの誘い役」なのかもしれません.
「学び続ける力」とは何かを探求するために,私自身もこれから学び続けていきます.
2017年
9月
26日
火
毎週水曜日は,1限~5限が全て授業です.
なので,今日は何がなんでも22:00就寝.
明日は5時起床.その後,おいなりがヘトヘトになるまで散歩.
今日はこの一言だけ.
2017年
9月
25日
月
今日の大半は学会の仕事や明後日の授業準備.
学会の方はまだ神経を使う仕事が3つほど残っているが,ぼちぼちと.
学会業務の中でも編集委員系の仕事は人の人生に決定的に大きな影響を与えるので,いつもドキドキしています.
とにかく疲れましたが,おかげで明日は何もなければ研究できます.
主体性評価尺度開発のやつです.現状,薄っすら見えてる感じです.
でもいつも薄っすら見えてる感じの時は最後は何とかなっているので,地道に続けていこうと思います.注意点は,
薄っすら見えてる≠必要な時間・労力も見えてる
という事です.いつもこれで失敗します.そこの見積もりが甘くて,睡眠時間極短な日が続くとこれがまたしんどい.
という事で明日頑張ります.
最後に一言.